PMPで年収はアップできるのか?価値を証明して有利に転職する方法!

PMPで有利に転職する方法

 プロジェクトマネージャなのに、年収が周囲とほぼ同じというケースは多く見られます。ではプロジェクトマネジメントの資格であるPMP(Project Management Professional)を取得すれば年収はアップするのでしょうか?

 単純計算になりますが、30歳でPMPを取得して30年間働くと仮定した場合、75万円✕30年間=2,250万円の差が生まれます!

 この記事では、PMPを主催するPMI(Project Management Institute)の給与に関する調査『Project Management Salary Survey 11th edition』(2019年発行)のデータを見ながら、PMP資格(プロジェクトマネジメントの経験含む)を活かした転職で年収アップを狙う方法について解説します。

この記事でわかること
  • PMP保有者の年収データ
  • PMP取得のメリット、PMPの将来性
  • PMP保有者が転職で有利に年収アップを狙う方法
てっとり早く年収アップしたい方向け

・すでにPMPを保有している
・PMPレベルの実務経験がある
という方向けの年収アップの最短ルートはたった2つに絞られます。

① 総合コンサルティングファームへの転職

総合コンサルへの転職に強いのは『アクシスコンサルティング』です。大手コンサルファームへの転職支援数トップで、BIG4やアクセンチュアなどの総合コンサルティングファームの非公開求人案件を取り扱っています。

アクシスコンサルティング』を見るとわかりますが、大手総合コンサルはほぼすべて取り扱っています。

② 外資系グローバル企業へのハイクラス転職

グローバル企業や外資系企業、ハイクラスな転職を狙うなら『Samurai Job』がおすすめです。特に30代〜40代の転職希望者で課長職〜部長職を取り扱っており、さらに技術職や専門職にも強みがあります。『Samurai Job』だけが扱っている求人案件もあるため、登録しておくことをおすすめします。

ブログ管理者のプロフィール
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • PMP&IPAプロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職
  • システム戦略・企画、プロジェクトマネジメント担当
PMPを目指す方なら、社内SEで活躍できます

PMP取得者や取得を目指す方なら、大手企業の社内SE・コーポレートエンジニアとしても活躍できる可能性大です。ご興味ある方は、別ブログで社内SEへの転職情報を紹介していますので、ぜひご覧ください。

\  高待遇業界も今は社内SE不足してます /

目次

PMIの調査の信頼性

 Project Management Salary Survey 11th edition』はPMPの主催者であるPMI(Project Management Institute)が定期的に実施する全世界のプロジェクトマネジメントに関する給与の調査レポートです。

 全世界42カ国、32,000名のプロジェクトマネジメントの実務に関わる人の給与情報に関するレポートで、日本からの602件の回答も含まれます。

PMI調査の結果

 この調査結果によると、PMP取得者(ホルダー)とノンホルダーだと年収に大きな差はありませんでした。

 でも10年以上のホルダーで比較すると、その差は年収で75万円(10年以上のホルダーは800万円、ノンホルダーは725万円。すべて中央値)の差があるんです。単純計算になりますが、30歳でPMPを取得して30年間働くと仮定した場合、75万円✕30年間=2,250万円の差になるんです!

 また、プロジェクトマネージャとして管理するメンバー数によっても年収に差があります。日本においては、10名未満のプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャの平均年収が600万円台10名以上のプロジェクトだとプロジェクトマネージャの平均年収が700万円を超えるようです。

 一方、20名以上になっても平均年収は頭打ちになり、700万円台から大きな変化はないようです。

PMIの給与に関する調査のまとめ
  • PMP取得者は10年以上立っても給与がアップし続ける傾向がある
  • その差は年収ベースで75万円!30年間で2,250万円!
  • 日本において管理できるメンバー数が10名未満なら600万円、10-20名なら700万円で頭打ち

PMPはすごい?PMPの将来性は?

PMPはMBAよりすごいのか?

 以前「PMPはMBAより実践的で転職市場で人気」といった大手メディアの記事がありました。

PMPとMBAの両方を取得した視点でいうと、両者はまったく別物で、比べようがありません…。

 MBAはマネジメント(企業などの組織経営)を幅広く扱う分野で、一言でいえば「What」(なぜ、なにをすべきか)を突き詰めていきます。MBAの中にはHR(Human Resources)やオペレーションマネジメント(Operation Management)といったPMPに近い分野もありますが、それはMBAのほんの一部です。

 一方、PMPはプロジェクトマネジメント(厳密にはプログラムマネジメントも)を扱い、「How」(どうやって)をとことん突き詰めていくものです

PMPの将来性

で、苦労してPMPを取得する価値はあるの??

取得する価値はあると言えます

 PMPの将来性は明るいと言えそうです。その理由は「IT人材の圧倒的な不足」と「求められるスキル」にあります。ガートナーが2020年に発表したレポートによると、世界中でIT人材が不足しています。この状況は日本国内においても同じです。

世界中でIT人材不足が深刻化しています。優秀なIT人材の獲得は、デジタル・ビジネスの推進を成功に導く最大の要因の1つとして認識されており、世界中の経営者がこの難題に頭を悩ませています。ガートナーが2019年に実施したCEOおよび上級経営陣向けサーベイでは、ビジネス戦略の実現に向けて改善すべき組織コンピテンシの第1位は、人材管理でした 。

ガートナー(2020)https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20200303

 IT人材のニーズは今後も高い水準で継続することが予想される中で、IT人材をコントロール・エンパワーメントしてプロジェクトを成功へと推進できるPMP保有者はメンバーレベル以上に人材市場で高いニーズが期待できます

PMP取得者が有利に転職する方法

① あなたのプロジェクトマネジメント経験を話そう

 中途採用面接では、具体性に欠ける話をする人やプロジェクトマネジメントの能力が面接だけでは測りきれない人が多くいます。

 一方、PMPを保有している方は具体的に面接で話すだけでもPMPを保有しているという客観的な証明があり説得力が増します。持っているだけでプロジェクトマネジメントに関する話の信憑性がぐっと高まります。

② 確実な給与アップを狙うなら外資系ITベンダーやコンサルタント

 あなたがPMP保有者で、確実な給与アップを転職の目的にしている場合、外資系ITベンダーや外資系コンサルタントを目指すことで給与アップにつながりやすいと言えます

③ ユーザー側のエンジニアを目指すなら給与水準の高い業界へ

 ベンダー側ではなくユーザー側のエンジニア、つまり社内SEやコーポレートエンジニアを目指す際に給与アップを狙うなら給与水準の高い業界を狙うことで給与アップが狙えます。業種ごとの給与水準はマイナビ転職の『業種別 モデル年収平均ランキング』が参考になります。

 具体的には証券や銀行、保険などの金融系、不動産系が給与水準が高い業界と言えます。給与水準の高い会社で社内SEだけが給与が低いということは考えにくいため、ユーザー側のエンジニアで給与アップを目指すなら給与水準の高い業界を目指すべきということです。

PMPの取得方法

 ITエンジニアの転職に有利なPMPですが、取得を考えている人は受験資格や難易度、対策方法についてしっかりと理解すれば取得が困難な資格ではありません

 参考になる過去の記事を示しておきますので、受験を検討されている方はぜひ参考にしてください。

PMP取得クラスのエンジニア向け転職エージェント

 では、PMP保有者、あるいはPMPを取得できるレベルの方向けにおすすめの転職エージェントをご紹介します。

コンサルを目指すなら大手対策を教えてくれる『アクシスコンサルティング』

ITコンサルタントへの転職のおすすめエージェント

IT業界のハイクラス転職や外資系コンサルティング企業への転職に強いのは『アクシスコンサルティング』です。BIG4やアクセンチュアなどの総合コンサルティングファームの非公開求人案件を取り扱っています。大手転職サイトに掲載されている案件よりもコンサルティング業界に特化した案件が多数あります。

グローバル・外資系・ハイクラスを狙うなら『Samurai Job』

グローバル・外資系・ハイクラスへの転職のおすすめエージェント

グローバル企業や外資系企業、ハイクラスな転職を狙うなら『Samurai Job』がおすすめです。特に30〜40代の転職希望者で課長職〜部長職を取り扱っており、さらに技術職や専門職にも強みがあります。さらにさらにSamurai Job』だけが扱っている求人案件もあるため、登録しておくことをおすすめします。

社内SEを目指すなら専門エージェント『社内SE転職ナビ』

社内SE・コーポレートSEへの転職のおすすめエージェント

社内SEへの転職なら『社内SE転職ナビ』がおすすめです。社内SE(いわゆる情報システム部門)の形はユーザー企業ごとにさまざまです。プログラミングまでやる会社もあれば、ベンダー管理のみという会社もあります。
社内SE転職ナビ』なら①社内SEに特化したエージェントサービス、②カジュアル面談・オンライン面談を通じて情報収集ができる点がおすすめです。

まとめ

 いかがだったでしょうか。この記事ではPMPの給与に関する統計データをもとに、PMPがいかに将来に渡ってあなたの給与アップに貢献してくれる資格であるかをご紹介しました。

 また、取得のための対策記事を紹介しました。

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