
PMP対策でPMBOK買うんですけど、書籍版・電子版どっちがいいですか?

私のおすすめは電子書籍(Kindle)版です
PMP対策にはPMBOKの購入をおすすめします。私も購入して無事一発合格しました。ただ、PMBOKは10,000円を超える高いお買い物です。書籍版か、電子書籍(Kindle)版か、PDFか迷いますよね。
私のおすすめは電子書籍(Kindle)版です。この記事では形態ごとのメリットについて「試験対策」「合格後の実務」の視点から解説します。
- PMBOKの書籍版、Kindle版、PDFのメリット比較
- 書籍版、Kindle版、PDFのどれがいいか?
- 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
- PMP&IPAプロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
- MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
- 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職
- システム戦略・企画、プロジェクトマネジメント担当
PMBOKとは?
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)とは、米国の非営利団体 Project Management Institute(以下、PMI)が定めるプロジェクトマネジメントの知識体系のガイドブックです。
プロジェクトマネジメントに関わるプロセスや活動が定義されており、現役のプロジェクトマネージャが参照することもよくあるガイドブックです。
また、PMIが認定するPMP試験もこのPMBOKに関わる範囲から出題されるため、PMP試験の対策には必須と言えます。
PMBOKの入手方法
PMBOKの入手方法は「書籍版」「電子書籍(Kindle)版」「PDF版」の3種類があります。
① 書籍版
書籍版はAmazonや楽天ブックス、大手書店で販売されています。原著は英語で出版されており、英語が苦手な方は日本語版を購入しましょう。
現物を確認するとわかるのですが、サイズが非常に大きくA4サイズで800ページ近くあります。さらにコピー防止用紙で製本されているためか1ページがぶ厚めです。
② 電子書籍(Kindle)版
PMBOKの電子書籍版はAmazon Kindleで提供されています。書籍版はAmazonだと在庫状況によって到着まで10日以上かかる場合がありますが、Kindleならすぐ手元に届くメリットがあります。
③ PDF版
PMBOKはPMIの会員になると公式WEBからPDFをダウンロードできます。会員登録には年会費129ドル+初回10ドルの合計139ドルが必要です。書籍版や電子書籍(Kindle)版と比べると日本円で4,000〜5,000円ほど割高(1ドル=110円換算)になります。
書籍・Kindle・PDFのメリット比較
① 持ち運びやすさ
◎ Kindle版・PDF版
△ 書籍版
持ち運びやすさの面で圧倒的にKindle版・PDF版が有利です。書籍版はA4サイズで800ページ近くあるため、日常的に持ち運ぶには不向きです。

PMBOKは教科書的な存在ですので「常に参照できる」ことが非常に重要です。特にKindleならタブレットでもスマホでもパッと参照できます。通勤電車の中で勉強することもできます。
さらに、Kindle版ならマルチデバイス対応のためタブレットで途中まで読んでいたら、続きをスマホでも読めます。メモ機能もどのデバイスからでも参照・追記できます。
② 読みやすさ
◎ Kindle版
○ 書籍版
△ PDF版
読みやすさはKindle版がおすすめです。どうしても「電子書籍は苦手!」という方は書籍版が良いでしょう。書籍版は特殊な紙に印刷されていて「読みにくい」と言われています。

Kindle版なら自由にメモ書きができます。さらにKindleなら目次から該当ページへリンクされています。さらにさらに、キーワードで検索することも可能です。この索引機能・検索機能が実務においても非常に役立ちます。
書籍版は自由にメモ書きできますが、目次をみて800ページをペラペラとめくる必要があります。当然ですが、キーワード検索はできません。
PDF版はツールを使えばメモ書きはできますが、印刷がロックされていたり、リンク機能がなかったりとなにかと不便を感じます(最新版は改善される可能性はありますが、PDFである必要性が感じられません)
③ 値段
◎ 書籍版・Kindle版
○ PDF版
値段の面では書籍版かKindle版がおすすめです。10,000〜10,800円程度で販売されています。厳密には、書籍版なら使い終わったらAmazonマーケットプレイスで売ることができるので若干のアドバンテージがあります。ただ、PMBOKを買ってプロジェクトマネージャとして活躍されるなら、PMBOKは手放せない教科書になり売ることはそうそうありません(笑)
一方、PDFはPMI会員登録が必要ですので129ドルの年会費(初年度のみ139ドル)必要になります。1ドル110円換算で15,290円ですので4,000〜5,000円ほど割高になります。
ただ、PMP試験を受験する際、PMI会員はPMP試験の申込みが150ドル割り引かれるので、実質PDFをタダで入手できるメリットがあります。
まとめ
この記事では、PMBOKを買う場合に書籍版、電子書籍(Kindle)版、PDF版を比較して、Kindle版がおすすめである理由について解説しました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
書籍版 | ・電子が苦手な人でも問題なし | ・重い ・持ち運びにくい ・古本で高く売れる |
電子書籍(Kindle)版 | ・持ち運びやすい(スマホ可) ・マルチデバイス対応 ・キーワード検索可能 | ・古本で売れない |
PDF版 | ・持ち運びやすい(スマホ可) ・キーワード検索可能 | ・古本で売れない ・会員登録($139)必要 |
PMP試験対策においても、わたしの10年以上プロジェクトマネジメント実務においてもKindle版には以下のメリットがありおすすめです。
- 持ち運びやすい
- マルチデバイス対応(読んでいた続きから再開、メモ内容も一元管理)
- 目次から該当ページへリンクされる
- キーワードでページ検索できる
- コスト面で大きなデメリットがない

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