【2021年新試験対応】PMP試験とは?受験資格や難易度、テキスト・参考書・問題集を紹介!50時間で一発合格した勉強方法を解説!

2021年1月2日から適用されるPMP試験の改定(公式アナウンスはこちら。日本語訳はこちら)に沿って、本記事に影響がある箇所は随時追記しています。ご安心ください。

 PMPとはProject Management Professionalの略で、米国の非営利団体 Project Management Institute(以下、PMI)が認定する数少ないプロジェクトマネジメントに関する国際資格の1つです。

 PMPは情報処理技術者試験(経済産業省)のプロジェクトマネージャ試験よりも合格率が高いと言われています。選択式回答であるため、プロジェクトマネージャとしての経験が十分にありながらプロジェクトマネージャ試験の論文試験に泣かされている方が受かるケースも多く見受けられます。プロジェクトマネージャ試験との比較記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

 PMPはPMIが発行するPMBOK*というガイドに沿って出題されます。易しい試験ではありませんが、私はプロジェクトマネージャ試験に合格した上で、約50時間の準備でPMPに合格することができました。この記事はPMP合格のための対策、おすすめ対策テキストをご紹介します。
* Project Management Body of Knowledge の略

ブログ管理者のプロフィール
nico@大学職員ITエンジニア
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • PMP&IPAプロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職(競争倍率 約200倍)
  • 情報システム部門の中途採用者の書類選考、面接を担当
目次

PMP試験とは?試験概要

PMP試験とは?

 PMPとはProject Management Professionalの略で、米国の非営利団体 Project Management Institute(以下、PMI)が認定する数少ないプロジェクトマネジメントに関する国際資格の1つです。PMIのPMP試験に関する説明は以下のとおりです。

PMP試験は、PMIが策定した知識体系であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)ガイドに基づいて実施され受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。

引用:PMI公式WEB(https://www.pmi-japan.org/pmp_license/)

 なお、2021年1月2日からPMP試験はその出題内容がアップデートされています。改定内容とその対策についてもこの記事の最後に紹介しますので、参考にしてください。

取得者への評価

 PMPの取得を狙っているみなさんにとって、最大の関心事は「取得する価値があるのか?」「どのように評価されているのか?」ではないでしょうか。 
 当たり前の話ですが、海外では、情報処理技術者試験(IPA)の『プロジェクトマネージャ』試験など一切知られていません。そのため海外でプロジェクトマネジメントの能力を示すために用いられるのは、過去の経歴書とこの『PMP』です。そのため、海外ベンダーとのやりとりやオフショア開発に関わる方は持っていると、相手からもプロジェクトマネージャとしての知識と経験があると認知されやすいと言えます。

 また、PMPは『プロジェクトマネジメントの自己研鑽を継続している人』という評価をよくもらいます。これは後述しますが、受験資格にも一定時間のトレーニングを受けている必要があり、かつ、取得後も資格を維持するために一定時間のトレーニングが義務付けられているためです。

取得の価値はあるか

 PMPを取得する価値があるのかについて、3つのメリットと平均年収について調査しました。こちらの記事も合わせて参考にしてください。

合格基準

 試験は4時間で200問出題されます。内25問は採点されないダミー問題であり、合格基準は175問中106問(61%)に正解することです。

合格率

 主催者(PMI)はPMPの合格率を公表していません。世間一般には全世界で合格率70%、日本国内で50〜60%程度と言われています。情報処理技術者試験(IPA)プロジェクトマネージャ試験の合格率が15%程度であるのに対して、非常に合格率が高いと言えます。
 しかし、受験料は約10倍であり、所属する会社からのバックアップを得ている受験者も比較的多いことから、冷やかし受験は少ないと思われるため、高い合格率にも楽観はできません。

申し込み〜受験〜更新まで

 申込から更新の流れについて説明します。正確な情報は主催者(PMI)のサイトでご確認ください。

https://www.pmi-japan.org/pmp_license/

受験資格要領

 情報処理技術者試験は受験資格が不問であったのに対して、PMPは以下の『条件1』と『条件2』を『両方満たした者のみ』に受験を許可しています。

<条件1 実務経験>
カテゴリ1…大卒者で、直近8年間で3年以上、かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験がある。
カテゴリ2…高卒者で、直近8年間で5年以上、かつ7,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験がある。

<条件2 プロジェクトマネジメント教育研修受講>
PMI登録教育機関(REP)によるプロジェクトマネジメントに関する教育を35時間以上受講していること。
1時間=1PDUと呼ばれ、受講後に証明書が発行されます。PMP受験には35PDUが必要です。
REPはPMI東京支部で確認することができます。

受験資格を満たさない人のために

 受験資格に必要なPDUを取得するために認定研修の費用を自己負担で受験されるケースでは、その費用の問題が発生します。認定研修に参加すれば1日(7~8PDU)あたり5~10万円程度かかります。受験に必要な35PDUなら、少なく見積もっても約30万円程度かかる計算です。かなり高価ですよね。

 それを24,000円で済ませる方法があります。それがオンライン学習サービス『Udemy』のPMP資格取得対策講座『PMP Exam Prep Project Management Professional Certification』です。すべて受講すると、受験資格の35PDUが取得可能です。受験資格の35PDUを自己負担する人で、かつ安く取得したい人には非常におすすめです。私も2021年新試験でアジャイル開発が追加されたことを機にこの動画を購入しましたが、非常におすすめできる内容でした。

  • 48,000名以上が受講し、5段階中4.4の超高評価
  • 新試験に対応するようコースが常にメンテナンスされている(最終更新2021年4月)
  • 1つの動画が3〜4分程度に切られていて、聞きやすい
  • 計360本、20時間を超えるボリュームでPMP試験範囲を広くカバー
  • 常にスライドを示しながら解説されるのでわかりやすい
  • 全編解説は英語!でも非常に聞き取りやすい発音。サンプルを聞いてください
  • 字幕もテキストも英語。でもIT用語なので理解しやすい(私の英語は高卒レベルですが理解できました)
  • スライドは文字が多いので、図解があるともっとわかりやすかった(PMBOK片手で補完できます)
英語が心配な方でも大丈夫!

『Udemy』のPMP資格取得対策講座『PMP Exam Prep Project Management Professional Certification』は全編英語です。でも過度の心配は不要です。私も決して英語が得意ではありませんが、つぎの理由でさほど苦労なく内容が理解できました。

・かんたんな英語で説明されている
・聞き取りやすい発音である
・ITやプロジェクト管理の用語はすでにカタカナで知っている

例えば、プロジェクトドキュメントに関するパート(ビデオNo.57)は次のような解説でした。普段からカタカナで使っていたり、容易に想像できる単語をオレンジ色にしています。

Project Documents
In this video we are going to learn about what our project documents.
(このビデオではプロジェクト文書について学びましょう)

Project documents refer to the documents that are other than the project management plan and the baselines.
(プロジェクト文書とは、プロジェクト計画書およびベースライン以外の文書を指します)

As you may remenber the project management plan also contains all of the individual management plans.
プロジェクト計画書には個々の管理計画が含まれる点を覚えておいてください)

So therefore project documents contain project related documents that are not included in the project manegement plan.
(したがって、プロジェクト文書にはプロジェクト計画書に入らないプロジェクトに関わる文書が含まれます)

Examples of project documents include the project charter, the stakeholder register, the procurement statement, the risk register, the change long, the issue log, requirements documentation and activity list.
(プロジェクト文書の例には、プロジェクト憲章、ステークホルダー台帳、調達文書、リスク台帳変更ログ課題ログ、要求事項文書、アクティビティリスト が挙げられます)

受験申し込み

 申込はPMIのWEBサイトから行うことができます。申込に必要な情報は事前に準備しておくと申込がスムーズです。準備するものは、業務経験情報とPDU情報、最終学歴情報です。受験料はPMI会員なら$405、非会員は$555です。

 申込が受理されると1年以内に受験する必要があります。不合格の場合、申込から1年間は再受験が安価で可能です。申込から受験があまりに開きすぎると再受験に不利に働く場合があると言われています。(真偽は不明のため、参考程度に)

受験当日と合格発表

 試験会場は全国10箇所(東京都千代田区、大阪市、福岡市、広島市、名古屋市、札幌市、高松市、横浜市、仙台市、那覇市)。試験はパソコンで行われ、選択式問題のためすべてマウス操作のみで受験することができます。 試験時間は4時間で、これにはトイレ休憩も含まれます。 

 試験結果は試験終了後すぐにわかります。無事合格した場合、PMI本部からPMP認定証が届きます。 

資格の更新

 情報処理技術者試験(IPA)プロジェクトマネージャ試験との最大の違いは、PMPは定期的に更新が必要な点です。PMP取得者は、3年おきに更新を行う必要があります。更新の要件は3年間で60PDUを取得することです。プロジェクトマネジメントに関する研究・活動、研修への参加でPDUを獲得することができます。

合格のための対策

対策計画(スクールか独学か)

 PMPの対策には大きく分けて2つの方法があります。

① 研修やe-Learningなどで受験対策講座を受講する。
② 市販のテキストや問題集で独学する。

 私は②の方法で合格したため、必ずしも研修が必要とは考えていません。公認会計士や中小企業診断士のように出題範囲が極端に広い場合は別ですが、PMPは範囲が狭く、解答テクニックが必要なわけでもないからです。
 ただ、最近は『Udemy』のように、スマートフォンで気軽に受験対策講座を受講することができるため、独学が苦手な方はぜひ試してみてください。

対策計画(対策期間と配分)

 PMPの受験をお考えの方には釈迦に説法ですが、試験対策は計画が重要で、計画の次に日々のコントロールが重要(計画どおり進んでいるか?問題があればいつリカバリーするか)です。

 日々格闘しているプロジェクトに比べれば軽いもんだと思います。私の場合、主に①勉強時間、②準備期間、③仕事やプライベートの繁忙期との兼ね合いで計画を立てました。①は60時間程度を計画、②は2ヶ月間、③は当時MBAに通っていたこともあり、平日の夜と土曜日は充てず、平日の移動時間と日曜日だけで合格する計画にしました。

 受験者それぞれで状況は異なりますが、周囲の合格者を見渡して共通するのは、①学習を継続できる現実的な計画であり、かつ②短期集中型の計画である点です。受験者の多くが多忙なマネジメント職であることから、学習計画は長ければ長いほど想定どおりに行かないものです。仕事の都合を見て、繁忙期でないと判断したら短期でグッと集中して対策してしまう。そういった方が合格に近いのではないかと感じます。

対策 -PMBOKの読み方-

 PMPはPMBOKをベースに知識と経験を問う試験ですので、PMBOKを手元に学習されることをオススメします。しかし実際の学習では、ほどよくまとまったテキストをメインにして、PMBOKは詳細を調べるための参考書となっていました。合格後にテキストへの書き込みや読み込み具合を見返しても、PMBOKよりも断然メインテキストに年季が入っています。

対策 -繰り返し練習-

 一般的に資格勉強では教材は欲張って複数冊持たず、一冊に絞ることが合格への近道であると言われることが多いのですが、PMBOKに関しては、私は「No」です。テキストはよくまとめられた主を1冊と参考書としてPMBOK本体問題集も1冊(できれば2冊)消化したいところです。

 なぜなら、それぞれの問題集に出題傾向が異なるものの、どれが一番本番に近いという感覚が得にくい(つまり、どれも一長一短である)ためです。また、本番では休憩を含めて4時間という長時間の集中力が求められます。問題集が1冊ではどうしても内容をまる覚えしてしまい、「考える力」が養いにくくなってしまいます。私は400問+200問+200問=800問(3冊)を2度回して合格しました。テキストは主の1冊を何度も読み続けることをオススメしますが、問題集はぜひ2冊以上解いてください。 

対策 -時間配分-

 PMPに限らず、対策は本番の試験時間を意識して進める必要があります。
PMPの場合、4時間(240分)で200問の回答を求められますので、1問あたり70秒、十分な見直し時間を確保したい方は1問あたり60秒です。

 私の場合、対策の序盤は120秒で回答する癖をつけ、中盤は90秒を目指しました。終盤になると、明らかに答えがわかる問題が50%、選択肢が絞りきれず悩む問題が50%という状態になり、回答時間を平均すると60秒台になっていました。本番でも30分おきにマイルストーンを置いて、25問程度進んでいるかをチェックしました。

おすすめ対策テキスト

 試験対策でもっとも重要なプロセスの1つが「テキストの選定」です。 これから長い時間対策を進めていくのですから、しっかりと合格に導いてくれるテキストを選びたいものです。

おすすめテキスト1 受験者必携の教科書的存在。

 情報処理技術者試験(経済産業省)では考えられませんが、PMPには教科書とも言えるテキストがあります。それがPMIの発行するPMBOK(Project Management Body of Knowledge)第6版です。これはおすすめというよりも、PMPに本気で合格したいなら、一番手っ取り早いテキストですので、絶対に買うことをおすすめします!
 PMPがPMBOK第6版をベースにした知識と経験のレベルを測定する目的であるため、手元に置いて、都度参照したいテキストです。私の場合、事前に行った合格者へのヒアリングで「PMBOKを読まずにPMPに合格した人」を見たことがありませんでした。

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おすすめテキスト2 理解するための補助テキストなら『PMP 虎の巻』がNo.1!

 合格された方の共通点に「PMBOKだけではなく、理解を促進するためのわかりやすいテキストを1冊持っている」という点があげられます。この本は、テキストと問題と解説のバランスが秀逸で、各領域ごとに重要な点が記載されており、巻末には模擬試験(400問)が収録されています。もちろんPMBOK第6版、新試験制度に対応しています。
 私の場合は、学習の中心に本書を選び、細部はPMBOK第6版を使って合格しました。

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おすすめテキスト3 「虎の巻」が合わない人におすすめの『PMPパーフェクトガイド』

 試験の出題ポイント(試験の勘所)がうまくまとめられており、効率良く全体を把握する目的には最適です。私は「虎の巻」が一番しっくりきたのですが、「もうすこし要点を絞ってほしい」という方はぜひこの「パーフェクトガイド」をお試しください。こちらももちろん第6版に対応しています。

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 私が実際に使ったPMP試験のテキスト・参考書・問題集について3つのおすすめを紹介した記事がありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

2021年1月2日のPMP試験改定内容と対策

 試験を実施するPMIは2021年1月2日から試験改定することを公式にアナウンスいています。この改定は非常に大きく、変更点はおもに次の2点です。

変更点1 人、プロセス、ビジネス環境という切り口に変わった
変更点2 ウォーターフォールに加えて、アジャイル開発も出題される

 特に変更点2「アジャイル開発」が追加され、出題の半数を占めるようになることへの対策が必要です。PMIは公式WEBサイトで参考書を10冊紹介しており、特に『アジャイル実務ガイド』がおすすめです。詳細は「【2021年改定】PMP試験の改定内容と対策を解説!!アジャイルへの対応方法とは?」で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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