PMP対策のテキストの決定版を知りたい
人気があるのは『PMP試験合格 虎の巻』か『PMP完全攻略テキスト』です。
本ブログではこれまでPMP対策のおすすめ参考書を解説し、圧倒的に『PMP試験合格 虎の巻』がよく購入されたのですが、2022年は大きな変化がありました。
『PMP完全攻略テキスト』を選択される方が増えているんです。この記事では『PMP試験合格 虎の巻』と『PMP完全攻略テキスト』どちらを選ぶか悩んでいる方向けに2冊を比較しながら解説します。
- PMP対策の参考書の選び方
- 『PMP試験合格 虎の巻』がおすすめの人
- 『PMP完全攻略テキスト』がおすすめの人
- テキスト以外にスキマ時間で勉強する方法
- 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
- PMP&プロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
- MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
- 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職
- システム戦略・企画、プロジェクトマネジメント担当
『虎の巻』と『完全攻略』の売れ行き状況
2021年末まで、本ブログ経由で購入される参考書は『PMP試験合格 虎の巻』がほとんどでした。それ以外にも『パーフェクトマスター』や『図解入門よくわかるPMBOK』も紹介しましたが、約8割が『虎の巻』を選んでいました。
ところが、2022年2月に『PMP完全攻略テキスト』が発売されると、下図のとおり2022年の後半には累計で『虎の巻』を逆転しました。1年を通じて、3人中2人が『PMP完全攻略テキスト』を選んでいる状態です。
PMP対策におけるテキストの選び方
PMP試験は『PMBOK(Project Management Body of Knowledge)』に沿って出題されます。いわば教科書的な存在があるんです。これに沿って学習すれば合格できると言えるものですが、いくつかの難点があります。
- 書籍サイズが大きく・分厚いため、持ち運びに適さない。
- 邦訳にクセがある(英語を直訳したような表現)。
そのため、PMBOKをメインテキストとしながら、それを補完する参考書があると試験対策がはかどります。この点については『PMP一発合格ホルダーのおすすめテキスト・参考書・問題集3+1選!』で解説しています。
この記事でご紹介するのは、まさに「参考書の決定版」です。
『虎の巻』と『完全攻略』を徹底比較
書籍概要の比較
さっそく、2冊を比較してみましょう。それぞれ単行本版とKindle版があり、長さや寸法は単行本版の数字です。寸法はわたしの素人採寸なので参考程度とご理解ください。
大差はない。『PMP完全攻略テキスト』は少し分厚いがビジネスバッグには余裕で入る。
PMP試験合格虎の巻 | PMP完全攻略テキスト | |
---|---|---|
形式 | 単行本・Kindle | 単行本・Kindle |
単行本価格(税込) | 3,520円 | 4,378円 |
Kindle価格(税込) | 3,344円 | 3,940円 |
長さ | 461ページ | 528ページ |
出版社 | アイテック | 翔泳社 |
発売日 | 2020年12月3日 | 2022年2月21日 (2023年3月20日 改定) |
寸法 | 縦21cm✕幅15cm✕厚さ1.8cm | 縦21cm✕幅15cm✕厚さ2.5cm |
Amazon.co.jpでの評価 | 3.8(62件) | 4.2(18件) |
Amazon.co.jpの中古品の価格(送料別)は新品の10~20%引きくらいの価格帯でした。
極端に安い中古品の『虎の巻』があれば、「2021年1月新試験対応」の前のバージョンかもしれませんので、購入の際は十分に注意してください。
解説の丁寧さを比較
- 試験申し込み手続きの解説は『PMP完全攻略テキスト』が圧倒的に丁寧。
- 各学習領域の解説は同程度のボリューム。
- 『虎の巻』は各章末に10問程度の理解度確認問題がある点がGood!
- 『PMP完全攻略テキスト』の方が図解がわかりやすく感じる。
- 2021年1月新試験には両方とも対応しているが、『PMP完全攻略テキスト』の方がより丁寧。
PMP試験合格虎の巻 | PMP完全攻略テキスト | |
---|---|---|
試験申し込み手続きの解説 | △ 解説あり(簡素) | ◎ 解説あり(丁寧) |
各学習領域の解説 | ◯ 約300ページ | ◯ 約300ページ |
2021年1月新試験対応状況 | ◯ 対応 | ◎ 対応 |
2021年1月の新試験への対応状況は『PMP完全攻略テキスト』の方が優れているとわたしは感じます。
『虎の巻』は10年以上前からの定番テキストで、PMPの試験範囲(PMBOKのEdition)が変わる度に対応を重ねてきたテキストです。2021年1月への対応は入っていますが、既存のものに加筆した形と感じます。
一方、『PMP完全攻略テキスト』は2021年1月の新試験やPMBOK第7版に対応した章立てになっており、丁寧に解説されている印象を強く受けます。これは新試験開始後の2022年2月に出版されたことに起因しているのかもしれません。
模擬試験を比較
- 問題数や問題の質に大差は感じない。
- 解説は『PMP試験合格 虎の巻』の方が丁寧
- 『PMP完全攻略テキスト』は正解だけの解説でイマイチ…
PMP試験合格虎の巻 | PMP完全攻略テキスト | |
---|---|---|
模擬試験の問題数 | ◎ 200問(240分) | ◯ 180問(220分) |
模擬試験の正答解説 | ◎ 正解・不正解の解説 | ◯ 正解のみ解説 |
『虎の巻』や『完全攻略』の巻末問題(180〜200問)は本番1回分相当の問題数です。
もっと多くの問題を解きたい方はUdemyの『PMP認定試験で一発合格を目指す!試験攻略のための実践問題演習コース全100問(2020)』がおすすめです。
スマホでかんたん、解説も充実、間違った問題はテキストのどこを読めばいいか解説されています。
ただ、2020年時点の問題のため、2021年1月以降の新試験には対応しておらずアジャイル関連の領域は別で補完する必要がある点にご注意ください。
スキマ時間に効率よく学習する方法
どっちの参考書も求めているものと違うんだよな…
全然問題ありません。Youtube感覚で動画で学習するのがあっているのかもしれません
参考書の目的は「教科書であるPMBOKの理解を促すこと」です。そのため無理に参考書を選ばなくても動画で理解を深める方法があります。
Udemyには優れたコースが複数あります。これらを使って移動時間やスキマ時間で学習を進める人も多数いますので、興味がある方は『UdemyのPMP対策コース徹底比較!おすすめコース4選!』で詳しく解説・比較していますので参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、これからPMP試験を受験する方向けに人気の参考書2つを比較しながらご紹介しました。以下のとおりそれぞれ特徴があります。
『PMP試験合格 虎の巻』がおすすめの人
- 少しでも安い参考書がいい
- 少しでもコンパクトな参考書がいい
- 模擬試験で丁寧に解説してほしい
『PMP完全攻略テキスト』がおすすめの人
- 新試験対策をしっかりしたい
- 図解でわかりやすく解説してほしい
- 試験申し込み手続き(英語)が苦手
- みんなが選ぶ高評価な参考書を使いたい
PMP試験合格虎の巻 | PMP完全攻略テキスト | |
---|---|---|
形式 | 単行本・Kindle | 単行本・Kindle |
単行本価格(税込) | 3,520円 | 4,378円 |
Kindle価格(税込) | 3,344円 | 3,940円 |
長さ | 461ページ | 528ページ |
出版社 | アイテック | 翔泳社 |
発売日 | 2020年12月3日 | 2022年2月21日 (2023年3月20日 改定) |
寸法 | 縦21cm✕幅15cm✕厚さ1.8cm | 縦21cm✕幅15cm✕厚さ2.5cm |
Amazon.co.jpでの評価 | 3.8(62件) | 4.2(18件) |
試験申し込み手続きの解説 | △ 解説あり(簡素) | ◎ 解説あり(丁寧) |
各学習領域の解説 | ◯ 約300ページ | ◯ 約300ページ |
2021年1月新試験対応状況 | ◯ 対応 | ◎ 対応 |
模擬試験の問題数 | ◎ 200問(240分) | ◯ 180問(220分) |
模擬試験の正答解説 | ◎ 正解・不正解の解説 | ◯ 正解のみ解説 |
最後までお読みくださり、ありがとうございます。xTECH.tvではPMP試験対策に関する記事を多数発信しています。ご興味ある方はぜひご覧ください。
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