PMPはプロマネ(PM)試験より難易度が低いのに市場価値が高い!

 「PMPかプロジェクトマネージャ(PM)試験か、どちらを受験しようか」迷っているSEやプロジェクト管理者にわたしが強くおすすめするのはPMP試験です

 その理由は「難易度が低いのに、市場価値が高い(プロジェクトマネージャ試験と同じ)」だからです。この記事ではPMPとプロジェクトマネージャ(PM)試験の両方に合格したわたしが「PMPの方が難易度が低い」と考える理由について解説します。

この記事をおすすめする方
  • PMPかプロジェクトマネージャ(PM)試験か、どちらを受験すべきか迷っている方
  • 難易度の低い試験を選びたいプロジェクトマネージャ
ブログ管理者のプロフィール
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • PMP&IPAプロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職
  • システム戦略・企画、プロジェクトマネジメント担当
目次

PMP試験とは

 PMPとはProject Management Professionalの略で、米国の非営利団体 Project Management Institute(以下、PMI)が認定する数少ないプロジェクトマネジメントに関する国際資格の1つです。PMIのPMP試験に関する説明は以下のとおりです。

PMP試験は、PMIが策定した知識体系であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)ガイドに基づいて実施され受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。

引用:PMI公式WEB(https://www.pmi-japan.org/pmp_license/)

プロジェクトマネージャ(PM)試験とは

 プロジェクトマネージャ試験は情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、システム開発プロジェクトを計画、実行、管理できる能力と経験を問う試験です。IPA公式WEBでは対象者像を以下のとおり定義しています。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの目標の達成に向けて、責任をもって、プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェクトマネジメント計画)を作成し、必要となる要員や資源を確保し、予算、スケジュール、品質などの計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する者

引用:IPA公式WEB(https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html)

PMPとプロマネ(PM)試験の比較

 PMP試験とプロジェクトマネージャ(PM)試験は「プロジェクトを計画、実行、管理する知識を問う」という同じ目的を持っています。

 一方、その試験実施方法は大きく異なります。わたしがPMPをおすすめする理由の前に試験実施の概要を比較しておきます。

 プロジェクトマネージャ(PM)試験の受験料の安さが目を引きますね。実施場所も全国津々浦々で充実しています。一方、PMPは受験料が高く実施場所も都市部に限られます。それでも私がPMPをおすすめするのは難易度が低いのにメリットが多いからです。その理由について解説します。

PMPプロジェクトマネージャ試験      
出題形式マークシート 200問午前1:マークシート 30問
午前2:マークシート 25問
午後1:記述式 3問中2問解答
午後2:論述式 2問中1問解答
試験時間4時間5時間(各時間区分の合計)
受験資格制限あり
・プロジェクトマネジメント経験
・プロジェクトマネジメント研修受講
※ 詳細は公式WEBサイト参照
制限なし
受験費用約6万円(555ドル)5,700円
更新3年毎(CCRサイクル)に必要
・更新費用 約1.6万円(150ドル)
・約60時間/3年間 の研修受講が必要
不要
合格率非公表
一般的に60%程度と言われることが多い
15%程度
実施頻度毎日。1回の申し込みで3回受験可
※ 受験承認メール受信後、日と場所を決める
年に1回
実施場所全国10都市
※ 詳細は公式WEBサイト参照
全国62都市
※ 詳細は公式WEBサイト参照

PMPの難易度が低いと言う理由

理由① 合格率が高い

 PMPの合格率は非公開ですが、一部では50〜60%程度と言われています。少なくともプロジェクトマネージャ(PM)試験の合格率15%よりは高いことが予想されます

 合格率が高いことだけを理由にして「難易度が低い」と言い切れるものではありません。続いて、試験範囲や知識の深さについても見ていきましょう。

理由② 必要な知識の範囲が狭い

 試験の出題範囲はあきらかにPMPの方が狭いため、プロジェクトマネジメントに必要な知識の習得に集中できます

 プロジェクトマネジメントに集中できるPMPに比べて、プロジェクトマネージャ(PM)試験は4つの区分があり、下表のとおりそれぞれ試験範囲・出題形式が異なります。

 特に午前1は応用情報技術者試験と同じ範囲を同じレベルで求められます。さらに、午前2・午後1・午後2においてもプロジェクトマネジメントに集中できることはなく、セキュリティや法務面の知識を求められます。

スクロールできます
区分出題範囲出題形式
午前1コンピュータ基礎、データベース、ネットワークなど応用情報技術者試験と同じ範囲マークシート
午前2システム企画、マネジメント、開発技術、セキュリティ、法務マークシート
午後1午前2と同じ記述
午後2午前2と同じ論述
プロジェクトマネージャ(PM)試験の出題範囲と出題形式は広い

理由③ 必要な知識の深さはほぼ同じ

 PMPもプロジェクトマネージャ(PM)試験も求められるPMBOKの知識レベルはほぼ同じです。PMPの方がやや深くまで理解する必要があるようには感じますが、本質的に理解すべき内容の深さは変わらないと言えます

理由④ 特殊な解答テクニックが不要

 PMPは選択式の試験で、解答に本質的ではないテクニックを求められることはありません

 一方、プロジェクトマネージャ(PM)試験に求められるテクニックは慣れるまでにくせがあります。例えば、午後1試験では記述式で30文字以内で解答する必要があります。午後2試験は120分の論述式で、出題される知識領域(品質やスケジュール、仕様変更やリスク管理など)に応じて2,000〜3,000文字程度であなたの経験と考えを述べる必要があります。そのため、世の中には論述試験の添削サービスまであるのです…。

理由⑤ チャレンジできる回数が多い

 PMPは毎日開催されています。さらに不合格だった場合でも申し込みから1年間以内であれば、2回の再受験が可能です。つまり、最大3回チャレンジできます。(ただし、3回のチャレンジでも合格できなかった場合、その後1年間は受験することができません)

 一方、プロジェクトマネージャ(PM)試験は開催されるのは年にたったの1回です。不合格となれば、また来年となります。解答テクニックや幅広い試験範囲の知識レベルを「1年間維持する」あるいは「1年後に再度思い出すための対策をする」という本質的ではない対応が求められることになります。

まとめ

 この記事ではPMPとプロジェクトマネージャ(PM)試験を比較して、PMPの難易度が低いと考える理由について解説しました。

PM試験と比べて、PMPの難易度が低い理由
  • 合格率が高い
  • 求められる知識の範囲が狭い
  • 求められる知識の深さは同じ
  • 特殊な解答テクニックが不要
  • チャレンジできる回数が多い

 資格試験の対策に本質的な意味はありません。意味があるのは「対策で得られる知識、その実践と振り返り」であるのは言うまでもありません。本質的ではない対策まで求められるプロジェクトマネージャ(PM)試験よりPMPをわたしは強くおすすめします。

 「難易度」以外の観点については過去の記事でも紹介しています。まだPMPかプロジェクトマネージャ(PM)試験かで迷っている方はぜひご覧ください。

PMPの対策&テキスト紹介

 PMPに合格した経験から対策に使いたい3つのテキストと3つの動画教材をレビューしています。ぜひご参照ください。

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