プロジェクトマネージャの年収は平均的サラリーマンの2倍以上!必要なスキルと仕事内容の裏側まで紹介!

プロジェクトマネージャの年収

 経済産業省が行った『IT関連産業の給与等に関する実態調査』(平成29年)によると、プロジェクトマネージャの年収は891万円と言われています。一方、国税庁の民間給与実態調査によるといわゆるサラリーマンの平均給与所得は436万円です。プロジェクトマネージャの平均年収は平均的サラリーマンのなんと2倍以上なんですね。

 この記事では、国内大手SIerで10年以上勤務し、その後情報システム部門に転職したことで、「SIer・社内SEの両方の立場でプロジェクトマネージャを経験した立場」からプロジェクトマネージャの仕事内容や必要なスキル、転職サイトには絶対に載らないプロジェクトマネージャの仕事の裏側までご紹介します。

ブログ管理者の転職プロフィール
nico@大学職員ITエンジニア
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • PMP&プロジェクトマネージャホルダー
  • その後、MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職(競争倍率 約200倍)
  • 情報システム部門の中途採用者の書類選考、面接を担当
目次

プロジェクトマネージャの仕事内容

 プロジェクトマネージャの仕事内容について調べると、「SIer側のプロジェクトマネージャ」について解説されることが多くあります。この記事では「SIer側のプロジェクトマネージャ」「情報システム部門(社内SE)側のプロジェクトマネージャ」の2つに分けて説明します。

SIer側のプロジェクトマネージャの仕事内容

 SIer側のプロジェクトマネージャは以下のとおりです。よくあるプロジェクトマネジメントに関する説明と同じような範囲になります。

スクロールできます
フェーズ仕事内容
見積・提案〜受注営業担当者と協業しながら見積・提案を行う。
そのために必要な顧客へのヒアリング等を行う。
受注した場合のメンバー選定を並行して行う。
プロジェクト計画提案書に基づいて、主にスケジュール、品質、予算の計画を立てる。
体制や役割分担、コミュニケーション方法を決める。
プロジェクト実行メンバーを選定し、チームを立ち上げる。
必要に応じて設計書やプログラムなどの現物チェックを行う。
計画に対する実績を把握し、予定どおりに進まない場合はその原因を特定する。
許された範囲の予算や期間で問題に対処する。
プロジェクト計画が維持できない場合には、プロジェクトオーナーの再計画を立案する。
プロジェクト評価システム導入後の評価を行う。
かなり大まかですが、プロジェクトマネージャの仕事は多岐にわたる

社内SE側のプロジェクトマネージャの仕事内容

 社内SEとしてプロジェクトをマネジメントする場合、上記とは違った役割・仕事内容があります。イメージとしてはSIerが登場する前に企画、予算取りをして、導入中は主に関係者との調整業務、導入後は効果測定といった役割です。

  • プロジェクトの企画・立案
  • プロジェクト予算の確保
  • RFP(提案依頼書)の作成
  • コンペの開催、出揃った提案書から採択案の選定
  • 関係部署間の調整
  • プロジェクト推進に問題が発生した場合の再計画とプロジェクトオーナーへの説明/承諾
  • 導入後の投資対効果(ROI)の算出・評価

SIer側のプロジェクトマネージャなら

マイナビ IT Agent』ならSIerやソフトウェアベンダー、情報システム部門まで幅広くプロジェクトマネージャ情報が多数掲載されています。

社内SE側のプロジェクトマネージャなら

社内SE転職ナビ』ならユーザー企業の情報システム部門の社内SEとしてプロジェクトをマネジメントする案件が多数あります。

転職サイトには絶対載らない、裏側の泥臭い仕事

 ここでは、SIer・社内SE両方の立場でプロジェクトマネージャをやってきた私の経験から『プロジェクトマネージャの裏側の仕事』についてご紹介します。転職を考えている方にあえて少し現実的でネガティブな側面も紹介することでプロジェクトマネージャの仕事をリアルにイメージしたうえでキャリアアップや転職に臨んでいただきたいからです。なお、あくまで個人の感想である点をご理解ください。

SIer側のプロジェクトマネージャの『裏』の仕事

ベストメンバーなプロジェクトなどない!足りない部分を補うのも仕事

 計画のとおりにメンバーがそろうプロジェクトなどありえません。常に優秀な人材は不足しています。もちろん人材育成もプロジェクトマネージャの重要な仕事の1つです。…が、育つのを待っていられないケースもありますね。
足りない部分を自分が埋めたり、メンバーに無理をいって埋めてもらうのもプロジェクトマネージャの仕事です。なんでも自分でやってしまうと仕事が回らなくなるので、いかに要所を抑えながら、メンバーにもサポートしてもらうかは死活問題です。

人材を右から左へ?気がつくと人の手配屋になってしまう

 大規模なシステムの導入になると、システム仕様を押さえる余裕などなくなってしまいます。必要な人員の手配(面談や契約)と予算管理だけで手一杯になってしまい、気づけば「エンジニアを連れてくる人」に成り下がってしまいます。これもプロジェクトマネージャの仕事の一部ですが、これだけでは価値プロジェクトマネージャにはなれませんね。

顧客ばかり見ていたらダメ!自社内の報告に追われる日々

 顧客との折衝やプロジェクトメンバーとのコミュニケーションだけがプロジェクトマネージャの仕事ではありません。自社に対しても進捗、品質、コスト等の報告を常に行う必要があります。大手SIerであれば、上司とは別に監査チーム(PMO)がいて、導入プロジェクトの第三者評価が行われるのが当たり前です。
 自社報告のためにプロジェクトマネージャは「最近、Officeしか使ってねぇなぁ」と文書作成に追われるのです。

ちょっと寄り道…

IT関連産業のあらゆる職種毎に「残業時間」と「勉強時間」をかけ合わせたおもしろい情報があります。

プロジェクトマネージャは「平均的な勉強時間も確保しつつ、もっとも残業している」という悲しい結果が…(笑)

プロジェクトメンバーには早く帰ってもらい、自分は残って対応するという現代の管理職の悲しい現実が映し出しているようです。

社内SE側のプロジェクトマネージャの『裏』の仕事

業務改革プロジェクトなのに業務部門はわがまま放題

 システムを実際に使う「業務部門」ですが、ここにいるすべてのメンバーがシステムを変えたいわけではありません。むしろ変えたくないと思っている人の方が過半数です。パッケージに合わせて業務を変えると決めていたにも関わらず、納得しない業務部門のメンバーのわがままを聞きながら、ベンダーと一緒に仕様の方針を決めていくのもプロジェクトマネージャの仕事の重要な仕事です。

関連する全てのシステムと連携テストの調整が発生

 影響範囲の大きなシステムだと、社内外の多数の周辺システムと連携テストを行います。関係者を取りまとめながら進行するのは社内SE側のプロジェクトマネージャの仕事ですが、それぞれのシステム担当者は異なるし、システム毎に状況も異なるので一筋縄ではいきません。「その時期は繁忙期だ」「他の案件でテスト環境は使えないね」「担当者なんていません、私に相談されても…」とそれぞれの事情を汲みながら調整するのも社内SE側のプロジェクトマネージャの仕事です。

プロジェクトオーナーの鶴の一声で…

 プロジェクトマネージャと言えど、責任と権限が釣り合わないことはざらにあります。「そんなことまで上に伺わないとダメ!?」ということまでプロジェクトオーナーが決定権を持つと大変です。プロジェクトは日々刻々と状況が変わるので、プロジェクトオーナーと綿密に連携を取る、基本的な考え方を共有できるレベルの信頼関係を築くことがプロジェクトマネージャの最大の仕事になります。

プロジェクトマネージャに必要なスキル

スキル① コミュニケーション力・課題解決力

 プロジェクトマネージャはプロジェクトに関わるすべての人と直接的・間接的にコミュニケーションを取る必要があります。プロジェクトは非定型業務のかたまりですので、スムーズに進まないのが当たり前。そんな中で、円滑に物事を進めるために顧客やチーム、部門間の摩擦を最小限にできるコミュニケーション力が求められます。

 また、単純に「話がうまい」だけでは前に進みません。課題を整理し解決するためのファシリテーションや代案の検討ができる課題解決力が求められます。

スキル② 技術力

 技術力のないプロジェクトマネージャはハッキリ言って顧客やメンバー、二次請け三次請けの会社からなめられます。10日で終わるような作業を15日かかると言われたり、あるいはその逆のスケジュールを引いてしまってメンバーから「うちのマネージャーは何もわかってない」と言われてしまいます。プログラミングや設計ができるのが望ましいですが、そうでなくても適切な見積もり、スケジューリング、提案ができるレベルの技術力が必要です。

スキル③ プロジェクト管理力

 かつては、いわゆる人間力があればKKD(感と経験と度胸)でプロジェクトマネージャは務まったと聞いたことがありますが、現在はプロジェクトマネジメントに関する知識なくして、プロジェクトマネージャは務まりません。プロジェクトマネージャが管理すべきものは、「予算」「人的リソース」「進捗」「課題」「リスク」「顧客」など多岐にわたります。

 プロジェクトマネジメントに関するグローバルな標準知識はPMBOK(Project Management Body of Knowledge)と言われるガイドラインがあります。プロジェクト管理力を習得するための資格については1つ後の章でご紹介します。

プロジェクトマネージャの将来性とあなたの最初の一歩

 ここまでご紹介したとおり、プロジェクトマネージャの仕事はほんとうに大変です。平均年収が2倍というのもわかる気がします。では、このお仕事って今後も安泰なのでしょうか?

 私は今後10-20年はまだまだこの仕事が必要になると思っています。そもそもIT業界自体が慢性的な人材不足の状態が続いています。さらにその中でもプロジェクトマネジメントができる人材は枯渇していると言えます。私自身も前職の大手SIerでプロジェクトマネージャを複数案件経験してから現在の大学職員(情報システム部門)に転職する際、転職エージェントからは大手SIer、国内の日経225に入る有力企業の社内SEなど多数のオファーや打診をもらいました

 今後はプロジェクトマネジメンだけではなく、マネジメント+αになるような「情報セキュリティ」「教育産業」「AI」といったもうひとつの軸足になる分野のスキルと経験があると将来性がさらに担保されるのではないでしょうか。

 まずは転職サイトに登録することでプロジェクトマネージャを必要とする企業の情報収集をすることから始めませんか

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社内SE転職ナビ』ならユーザー企業の情報システム部門の社内SEとしてプロジェクトをマネジメントする案件が多数あります。

プロジェクトマネージャを目指す方におすすめの資格

 プロジェクトマネージャを目指すなら、PMP試験、あるいはプロジェクトマネージャ試験にトライすることを強くおすすめします。これらの資格は転職においても非常に有効です。

プロジェクトマネージャの年収

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