10人以上のプロジェクトが管理できたら年収100万円アップ!【PMI調査データ】

 IT業界には、プロジェクトマネージャ以外にもプログラマーやアプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、営業など多くの役割があります。プロジェクトマネージャはその中でも比較的年収の高い役割です。では、何人規模のプロジェクトが管理できるようになったら、年収はアップするのでしょうか?

 今回は『プロジェクトマネージャが管理するプロジェクトの人数と年収に関係はあるのか?』について調べてみました。

ブログ管理者のプロフィール
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • PMP&IPAプロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職
  • システム戦略・企画、プロジェクトマネジメント担当
目次

結論!10名規模のプロジェクトを管理できれば年収700万円のチャンスあり!

 Project Management Institute(以下、PMI)は全世界を対象に、プロジェクトマネジメントに関する給料の調査を定期的に実施しています。PMIが発行する Project Management Salary Survey 11th edition では、国別にプロジェクト規模毎の平均年収を公開しています。日本の回答数は602件でしたので、それなりに信頼度の高い数字になっていることが期待できます。結果は次のとおりです。参考までに日本円換算($1=105円で換算)した表を載せておきます。

引用:Project Management Salary Survey 11th edition
日本では10名以上を管理できても年収は頭打ちになっている
スクロールできます
5名未満5-10名未満10-15名未満15-20名未満20名以上
日本円(概算)619万円687万円763万円744万円763万円
米ドル$58,953$65,441$72,712$70,894$72,712
引用:Project Management Salary Survey 11th edition を日本円(通過レート$1=105円)に換算

 結論から伝えます。日本においては、10名未満のプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャの平均年収が600万円台10名以上のプロジェクトだとプロジェクトマネージャの平均年収が700万円を超えるようです。

 一方、プロジェクトの規模は10名を超えるところまでは年収と相関関係がありますが、10名を超えて20名以上になっても平均年収は頭打ちになり、700万円台から大きな変化はないようです。

 なぜ、頭打ちになるのでしょうか?これは私個人の経験則ですが、国内のSIerやソフトウェアベンダーだと、キャリアパスとして、プロジェクトマネージャの次は課長、部長という組織管理職になる道だけがいわゆる「出世」「年収アップ」につながる人事の構造になっているためだと思われます。

 「プロジェクトマネージャ・プロフェショナル」として、20名、30名、50名を超えるプロジェクトの管理能力を備えても、そのキャリアは残念ながら年収を伴う評価にはつながりにくいのが現実のようです。

10名規模のプロジェクトマネジメントに必要なスキルを身につけるには

 もしも、あなたが「10名規模のプロジェクトマネジメントに必要なスキルを5〜10分程度で体系的にまとめて説明してください」と急に言われて、スラスラと説明ができないなら、おそらくまだ改善の余地があります。

 そういった方や、これからプロジェクトマネージャに必要な知識・スキルを身につけたいという方には、PMP試験やIPAのプロジェクトマネージャ試験の受験がおすすめです。プロジェクトマネージャの実務経験が3年以上ある場合は、すぐに受験のチャンスがあるPMP試験がおすすめです。合格のための対策、おすすめテキスト、問題集、参考書について、過去の記事をぜひ参考にしてください。

10名規模の管理スキルがあるのに、年収700万円もらえないなら

 もしも、あなたが10名規模のプロジェクトマネジメントスキルがあるのに、年収が700万円に満たない場合もあると思います。あなたが希望する年収を現在受け取れていない場合、どうすればいいのでしょうか?あなたにはいくつかの選択肢があります。

  • 自社内で組織管理職(課長、部長)を目指す
  • 転職する
  • フリーランスになる

 あなたが自社内で今後も昇進できる見込みがあり、上司やその上司が受け取っている年収があなたの望む年収であれば、現在の会社で組織管理職を目指すのが最もリスクが低いように思います。(ここでは、現在の会社の事業継続は除外します)

 もっともリスクが高いのはフリーランスになることかもしれませんが、あなたが自分自身の腕に自信があれば、700万円などと言わず、1,000万円〜2,000万円も目指せるかもしれません。

 その中間程度のリスク度合いで、希望年収を叶える方法を選ぶなら「転職」があります。転職の場合、上場企業であれば、決算書や有価証券報告書でその会社の「平均年収」を確認できます。平均年収の高い組織に転職でき、あなたがプロジェクトマネージャとして10名規模のプロジェクトを管理できるのであれば、希望する年収にかなり近づく可能性があります。

 また、IT業界といっても「インターネット・WEB」「通信事業」「SIer」「ソフトウェアパッケージベンダー」「ハードウェアベンダー」など多岐にわたります。IT業界の中で、年収の高いプロジェクトマネージャを目指すなら、私の経験上では「コンサルティング」「SIer」「ソフトウエアパッケージベンダー(上位)」「ハードウェアベンダー」が希望年収の実現の近道になりそうです。

さいごに

 今回は、プロジェクトマネージャの平均年収について、プロジェクト規模と年収の関係について、PMIの調査データに基づいて説明しました。10名-15名未満程度の管理ができれば、700万円以上の年収が期待できそうです。一方、それ以上は管理できても組織管理職(課長、部長)へキャリアパスを向けなければ難しいかもしれません。

 プロジェクトマネジメントのスキルを体系的に身につけたい場合は、PMP試験やプロジェクトマネージャ試験がおすすめです。それを経て、プロジェクトマネージャに必要なスキルを持っているのに希望する年収に至らない人もいると思います。

 その場合、年収アップの実現方法として、「社内昇進」「転職」「フリーランス」という選択肢について説明しました。許容可能なリスクは人によって異なりますが、もっとも少ないリスクで効率的に年収を上げたいのであれば、私は「転職」がおすすめです。

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