プロジェクトマネジメントの資格5種類の費用と難易度を徹底比較!今すぐ資格を取得したい人におすすめの資格は…

プロジェクトマネジメント資格

 過去の記事でPMI(Project Management Insitute)が主催する『PMP』試験と情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験の『プロジェクトマネージャ』試験について、比較し、私は『PMP』試験を強くおすすめしてきました。

 今回の記事では、私が調べたかぎり日本で受験可能なプロジェクトマネジメントに関する試験を対象にその費用や試験頻度を比較し、プロジェクトマネジメントに関する資格をすぐに取得したい人におすすめ試験をご紹介いたします

ブログ管理者のプロフィール
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • PMP&IPAプロジェクトマネージャ(PM)ホルダー
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎてから大学の情報システム部門へ転職
  • システム戦略・企画、プロジェクトマネジメント担当
目次

プロジェクトマネジメントの資格一覧(全5種類/9試験)

 私が調べたかぎり、日本国内で受験・取得が可能なプロジェクトマネジメントに関する資格はつぎのとおりです。2020年10月時点で全5種類、9つの試験がありました

スクロールできます
試験名認定者出題形式試験頻度費用
PMPPMI200問
多肢択一式
(240分)
随時
(年間上限3回)
5,700円
更新費用:要
プロジェクトマネージャ情報処理推進機構多肢択一式/記述式/論述式
(300分)
年1回555ドル
更新費用:不要
P2M
PMC/PMS/PMR
日本プロジェクトマネジメント協会PMC
50問多肢択一式
(75分)
PMS
100問多肢択一式
(150分)
PMR
論文、面談、ワークショップ等
【PMC】
年6回
【PMS】
年3回
【PMR】
年1回
【PMC】
17,000円
【PMS】
 39,200円
【PMR】
220,000円
更新費用:要
PRINCE2
Foundation
/Practitioner
イギリス商務局【Foundation】
75問多肢選択式
【Practitioner】
80問多肢選択式
(150分)
【Foundation】
随時
【Practitioner】
随時
【Foundation】
41,496円
【Practitioner】
59,176円
NPMO認定
PJM-A/PMO-S
PMO協会【PJM-A】
120問多肢選択式
(120分)
【PMO-S】
90問多肢選択式
(90分)
【PJM-A】
随時
【PMO-S】
随時
【PJM-A】
23,000円
【PMO-S】
12,800円
PMPとプロジェクトマネージャ(IPA)以外にも複数の試験がありました(2020年10月時点)

すぐにプロジェクトマネジメント資格を取得したい人へのおすすめ

 すぐにプロジェクトマネジメントに関する資格をなにか取得することで、実力を証明したいという場合、どの資格がよいのでしょうか。知名度ではPMP試験とプロジェクトマネージャ試験がダントツで高いと言えます。すぐに取得したいという場合は『PRINCE2 Foundation』をおすすめします。次点として『P2M PMC』もおすすめできます。それぞれポイントを以下のとおりまとめます。

おすすめ資格① PRINCE2 Foundation

 試験概要や費用、実施頻度を確認すると、すぐに資格を取得した人には『PRINCE2 Foundation』をおすすめします。ポイントは以下のとおりです。一方、少し気になるデメリットもありそうです。

おすすめポイント
  1. 受験資格が求められていない(経験なしでもOK)
  2. 受験タイミングが自分の都合で決定できる
  3. ITIL(同じく英国政府認定)Foundation 同様、比較的高い合格率が予想される
気になるデメリット
  1. 受験料は40,000円と少し高額。講座+試験受験料(再受験可)で80,000円 というプランもありそう

おすすめ資格② P2M PMC

 比較的安価で、難易度も高くなく取得できそうなのが日本プロジェクトマネジメント協会が認定する『P2M PMC』です。試験日は自由に決められませんが、年6回開催されており、比較的急いで取得する方に向いています。また、受験料はPRINCE2と比較しても安価です。

 一方、デメリットは以下の2点です。このあたりが気にならない方にはおすすめできそうです。

P2M PMCのデメリット
  1. 受験資格として24時間の講習を受けなければならない
  2. 試験の更新が必要で5年毎に登録料(9,438円)がかかる

公式WEBサイトを見ると、受験資格が以下のとおり規定されています。

基礎知識習得のため24時間以上の講習会(日本プロジェクトマネジメント協会またはPMCeラーニング実施機関)の受講が義務付けられています。

https://www.pmaj.or.jp/p2m/exam/pmc/info_2020.html

さいごに

 今回は、試験の本質的な内容や対策ではなく、「とにかく急いでプロジェクトマネジメントの資格を取得したい」という方向けに試験概要からおすすめ試験について考えてみました。

 転職や昇格において、自分のキャリア・実績やスキルだけではなく、客観的な資格が必要になる場面がありますよね。資格を取得するなら、PMPやプロジェクトマネージャがおすすめですが、いずれもそれなりに難易度の高い資格です。最小限の労力で、最短で取得するには『PRINCE2 Foundation』『P2M PMC』がよいのではないでしょうか。

 ツイッター(@nico|大学職員 ✕ ITエンジニア)ではブログの更新報告や関連ニュースをツイートしています。いいねやフォロー、ブログ記事へのコメントなどお気軽にいただけるとブログ更新の励みになりますので、ぜひお願いします。

コメント

コメントする

目次