オンライン授業で大学生の不満が爆発!?教員に求められる『質問対応』と『フィードバック』

 新型コロナウイルス感染症予防のために、多くの大学で4月からオンライン授業を実施しています。いつ収束するかわからない中で、オンライン授業に対する学生の不満の声は日に日に大きくなっています。この記事では、オンライン授業でGoogle Classroom を使う教員から日々使い方の相談を受けることが多いので、「オンライン授業で教員に求められる『質問への対応』『課題へのフィードバック』」について、その解決方法を提案します。

この記事をおすすめする人
・この記事は教員向けに書いています
・「質問できない」という不満への対応策を探している人
・オンライン授業に不慣れでも「フィードバック」できる方法を探している人

 この記事では、オンライン授業の現状を説明したうえで、求められる「質問への対応」と「フィードバック」を Google Classroom を使って実施する方法を紹介します。他にもたくさんある Classroom の機能をどんどん使いたいという方には、次の本がおすすめです。

目次

大学生が置かれた状況(個別意見、記事、アンケート)

 SNS や 関連記事を読むだけでも、部屋に籠もって(場合によっては、一人暮らしの部屋から外出できずに…)オンライン授業を日々受講している現在の大学生の置かれた辛い状況がわかります。

https://twitter.com/R2FmeItSxAPeg13/status/1291338173587419136

以下、問題点を抜粋します。

  • 本来は90分の授業なのに、事前に収録した動画を授業時間の半分ほど流して終わり。
  • ヒドイ授業だと、「教科書の第○章を読んで、レポート出すように」だけ。
  • その結果、毎日4〜5つのレポート課題に追われている。
  • 提出した課題・レポートへのフィードバックもなし。

 世の中が新型コロナウイルス感染症予防のための自粛から徐々に経済活動を再開している状況において、自粛の継続を求められている対象の1つが大学生・大学院生ではないでしょうか。

 大学によっては、オンライン授業に関する学生へのアンケート結果を公開しています。このような貴重な情報を公開されていることからこれらの大学がオンライン授業に真摯に向き合っていることがうかがえます。

京都ノートルダム女子大学『オンライン授業に関するアンケート(学生)』(実施:2020年4月28日〜5月3日)
慶應義塾大学『SFC教員および学生へのアンケート結果』(実施:2020年5月12日〜18日)
立教大学『オンライン授業についてのアンケート 実施結果概要報告』(実施:2020年5月16日〜21日)
国際基督教大学(ICU)『オンライン授業に関する学生アンケートまとめ』(実施:2020年5月22日〜31日)
※ 実施開始日順

 アンケート結果を拝見すると、ポジティブな意見とネガティブな意見に別れます。

ポジティブな意見
・移動時間がなく、自由に使える時間が増えた。
・周囲を気にすることなく、授業に集中できた。
・対面授業よりも質問しやすい。
・(オンデマンドに限られるが)わからないところを繰り返し受講できて学習効果が高い。

ネガティブな意見
・自分自身のICTリテラシーが低く、操作に戸惑う。(特に1年生に多い)
・教員のICTリテラシーが低く、授業進行に弊害がある。(中断したり、進行が遅い等)
・オンライン授業を受ける場所が自宅にない。(場所の確保の問題)
・課題を提出してもフィードバックがなく、理解度への評価がないと不安になる。
・コメント機能で質問しても返事・返信がない。

 1年生や教員のITCリテラシーの問題や学生の住宅事情は人それぞれで異なりますので、ここでは取り扱いません。一方、「教員が質問に対応してくれない」「課題に対して教員からのフィードバックがない」という点はすべての教員に共通の対応策がありそうです。この記事ではこの2点に絞って、その方法を紹介したいと思います。

「質問に答えてくれない」への対応策

 学生からの「質問しても教員から反応がない」「教員から回答があったけど、それに追加で質問したら返事がなかった」という話に対して、教員にも言い分(=困っている事情)がありそうです。

教員の困っている事情
・オンライン授業中はコメントされても授業進行で手一杯で、コメントに返信できない。
・授業後に個別にメールをもらっても、受講者の数を考えると対応しきれない。

質問は『Slido』で集めて、関心の高い質問に答える

 まず、授業中のコメントについて、例えば Zoom や Google Hangouts のコメント機能で学生からコメントが寄せられた場合、一つ一つのコメントに対応するのは難しいでしょう。そこで Slido を使うことで学生の中で関心が高い質問を知ることができます

 Slido の使い方はすでに記事にしていますので、こちらを参照してください。Slidoを使うと、参加者(学生)は他の参加者の質問に「いいね!」ボタンで意思表示することができます。こうすると、どの質問への関心が高いかがわかります。また、質問しなくても遠慮している学生からもリアクションを引き出すことが期待できます。

個別メールでやり取りせず、クラス内ですべて共有する

 遠慮することがなくなった学生であれば、質問と回答はすべてクラスで共有するのがいいでしょう。Google Classroom を使えば、ストリーム画面で質問を受付たり、学生からの質問に回答することが可能です。

「フィードバックがない」への対応策

 「課題に対して教員からのフィードバックがない」という問題は学生のモチベーションへの影響に加え、学習効果の面でも致命的な問題です。

 「課題」や「テスト付きの課題」を使ったフィードバック方法については、すでに記事にしていますので、こちらを参照してください。課題を行ったら「返却」機能を使ってフィードバックするという方法です。

 また、これに限らず、提出された回答のうち、模範的な回答や議論の題材となりそうな回答 Classroom のストリーム画面でクラス全体で共有して、学生から意見や反論を求めるなど、Classroom を使うことで、「フィードバック」と「双方向な議論」が可能になります。

最後に

 オンライン授業を支える仕組みである Google Classroom でオンライン定期試験を実施する方法について解説しましたが、いかがだったでしょうか?もっと便利に Classroom を使いたい方のために参考書を紹介しておきます。Classroom のデザインや動作は毎月のように進歩しているため、参考書はとにかく「新しいもの」を選ぶのがポイントです。

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