ブログ初心者のわたしが、2020年6月下旬にブログ運営を開始して約1年(ほぼ11ヶ月)が経過しました。マイペースに記事を書いて計100本、2021年5月でページビュー(PV)は約12,000PVになりました。
「1年間で50万PVいった!」のようにスゴイ人たちの運用記事は多数ありますが、この記事では「ゆるーくブログ運用したいブログ初心者向けにここまでにやったこと」をご紹介しながら、「稼ぎたいなら100記事書け」「初心者の雑記ブログで上位表示は難しい」などのブログ界隈のウワサについても検証します。

ブログ初心者の私が月間1万PV&収益2万円以上達成までにやったことをご紹介します。1万PVはだれでも達成できると確信しました。
- ブログ初心者がゆるく運用したら、どれくらいの収益があるか
- ブログ初心者がゆるく運用して1万PVを達成するまでやったこと
- 「100記事書けば稼げる」などブログに関わるウワサのホント/ウソ
- 大学の情報システム部門ではたらく大学職員(ITエンジニア)
- ブログ運用を2020年6月に開始した初心者
- 平日、週に2回程度で記事を投稿
実績(開設 11ヶ月目)
ページビュー(PV)
このサイトは『テクノロジーで学習や仕事、暮らしをちょっと便利にするブログ』としてスタートしました。オンライン授業や読書のアプリ、大学生向けのテクノロジー活用情報を紹介しつつ、IT資格の取得方法やIT業界の転職について取り扱ってきました。
まず、PVについてはこんなかんじです。2021年5月の1ヶ月間で約12,000PVでした。

収益
つづいて、収益についてです。1.2万PV/月で、2021年5月の収益は合計2.2万円でした。
かんたんなテクノロジーを紹介することでAmazon Associateの物販収益、IT資格やIT転職のノウハウを紹介することでオンライン学習アプリUdemyの学習コースのアフィリエイトをA8.netから得ています。
- Amazon Associate =11,668円
- A8.net = 9,587円
- Google Adsense = 1,670円
- 合計 =22,925円
Amazon Associate

A8.net

Google Adsense

記事数&PV&収益の推移を比較
では記事数と収益*にはどのような関係があるのか、確認してみました。
結論だけ言うと、「記事数とPVに相関関係はあるが、PVが伸び出すまでに6ヶ月以上のタイムラグがあった」「PVと収益には強い相関関係があった」です。これは一般的にもよく言われることで、その確認ができました。
*収益…Amazon Associate+A8.net+Google Adsenseで算出


ブログ初心者が1年間でやったこと
ブログ初心者のわたしがブログ運用の1年間でやったことは、まとめてしまうとつぎの4点です。
- ネット情報だけでブログ開設は可能
- テーマに沿って記事群を考える
- あとは順に執筆
- 執筆後はゆるくランクチェック&リライト
それぞれ、①どうブログを立ち上げたか、②どうテーマを決めたか、③どう記事を執筆したか、④どう運用したか、という話です。もう少し詳しく説明します。
① ネット情報だけでブログ開設は可能

ブログ立ち上げは『Tsuzuki Blog』だけ
わたしがブログを立ち上げるときに参考にしたのは完全にインターネット上の情報だけでした。もともとソフトウェアエンジニアなのでWeb系に関してはHTML+CSS+JSの知識、サーバサイドの知識もありましたが、ブログ立ち上げ、ブログ運用というのはまったくの素人です。
でも、インターネット上には十分すぎる情報が無償で提供されています。私が参考にしたのはTsuzuki Blogのこの記事『誰でもたった10分で作れるWordPressブログの始め方』です。

迷わず有料を選ぶ(レンタルサーバー)
レンタルサーバーは無料のものもありますが、性能や拡張性に心配があるため、迷わず有料のものを選びました。Tsuzukiさんの記事『誰でもたった10分で作れるWordPressブログの始め方』を読めばどのような設定が必要になるかわかります。
また、noteやhatenaブログなどの管理不要なマネージドなサービスを選択することも考えましたが、将来的にポリシーが変わっていわゆる垢BANされてしまうようなリスクを考えると、自分でサーバーをレンタルしたうえでブログ運営する道を選択しました。
わたしの場合、ソフトウェアエンジニアであったこともあり、サーバに関する知識も多少あったので、自分にマッチしそうと考えて『エックスサーバー(XServer)』を選びました。
迷わず有料を選ぶ(Wordpressテーマ)
Wordpressは自分でサイトデザインにこだわれて、SEO対策も施せるのが良い点のようです。ただ、ブログのデザインは読みやすければそれで十分なので完全に外部任せ、つまり有料テーマを選択しました。有料テーマの中でも「有名なものは良いものだ」と考えて、シェアが高いと言われる『SANGO』『AFFINGER』『SWELL』から選択しました。
『SANGO』はフラットデザインでデザインの統一感があります。ただ、いつか飽きがきてしまいそう…。『AFFINGER』はデザインの自由度が高いがゆえに、なにかと凝ってしまう自分はデザインに無駄に時間を費やしてしまいそうでした。
『SWELL』シンプルなデザインで、動作の速さ(レスポンス)も国内テーマの中で最高レベルの評価を受けています。また、ブロックエディター機能も魅力的でした。
結果的に、レンタルサーバーもWordpressテーマもTsuzuki BlogでTsuzukiさんがおすすめされているとは違うものを選んでいます(笑)
ただ、『誰でもたった10分で作れるWordPressブログの始め方』は初心者のわたしに非常に役立つ内容でした。しかもこれが無料…このとき「ブログやSEOジャンルで記事を書かないでおこう。勝ち目がない」と心に誓いました(笑)
② テーマに沿って記事群を考える

レンタルサーバーとWordpressテーマの設定が完了したら、いよいよ記事の執筆です。記事を書き出す前に、つぎの点を考えてからスタートしました。
- ブログテーマを決定する
- テーマに沿った記事群を用意する
- 記事執筆前のルーティーンを定める(一部書きながらルール整備する)
ブログテーマを決定する(特化ブログか雑記ブログか)
記事を書く前にブログのテーマを決めておく必要がありました。インターネット上には「特化ブログか、雑記ブログか」という議論があります。
- 特化ブログとは「テーマを定めてその中でも記事数が50〜100で完結する範囲の特定分野に絞ったブログ」
- 雑記ブログとは「テーマを絞らず記事にするブログ」
多くの有名ブロガーは「初心者なら特化ブログの方が良い」とおっしゃっています。広いテーマを扱うと記事を執筆する物量(単純に執筆のための時間)が捻出できず、既存の有名ブログや企業が運営するブログに勝てないからです。一方、特化ブログにはデメリットもあります。テーマを絞りすぎると記事を書けなくなって執筆が止まってしまうリスクです。
結果として、わたしは自分の得意分野(=仕事)である『テクノロジーを仕事や学習、暮らしに役立てる』をテーマにしました。なんでもありの「雑記ブログ」でもなく、100記事程度で収まるような「特化ブログ」でもない、ちょっと中途半端な決断でした。
ブログを1年間運用して、結果的にこの決断で良かったと現時点では考えています。なぜなら、PVが上がり始めるまでに70記事以上を執筆しており、特化ブログだったら途中であきらめていた可能性が高いからです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
特化ブログ | ・一点突破の戦略で既存有名ブログに勝ち目がある | ・ブログ開設後に軌道修正しにくい ・ブログ初心者だと特化するテーマを誤りやすい |
雑記ブログ | ・テーマを絞りすぎないため記事の執筆が継続しやすい | ・テーマが広すぎると既存有名ブログに勝てない ・雑多な内容だと指名検索が期待できない ・SNSで「●●と言えばこの人」になりにくい |
テーマに沿った記事群を用意する
テーマを『テクノロジーを仕事や学習、暮らしに役立てる』決めましたが、テクノロジー関係ならなんでもあり!ではなく、サブテーマを考えました。つまり、このxTech.tv内に特化ブログを複数立ち上げるようなイメージです。
例えば、『オンライン授業』『IT資格』『IT系の転職』といったかんじのサブテーマです。そしてサブテーマ毎に構成される記事群を作っていきました。例えば、『オンライン授業』なら「授業の進め方」「機材準備」「課題」「メリット」といったかんじです。
これでもまだ1記事には収まらないようなものはさらに分解しました。例えば、「機材準備」なら「カメラ」「マイク」です。さらにマイクも使うシーンで異なるマイクをおすすめしたい場合は「大教室用マイク」「小教室用マイク」といった感じです。

③ あとは順に執筆

サブテーマとそれに沿った記事まで分解されたら、あとは記事を執筆していくだけです。執筆の前に以下の作業を行うように徐々にルーティーンが定まっていきました。
- 記事で解決したい読者の悩みを定義する
- 読者がどのような人なのか想像する
- 記事の検索キーワードの検索ボリュームを調べる
- 検索キーワードで現在上位に表示される記事やWEBサイトを調べる
このあたりはブログ運用のプロの人たちがインターネット上に無料でノウハウを公開されているので、ここでは詳しく説明しません。はじめからルーティーンを決めてスタートしたのではなく、ゆるくスタートしながら、徐々にルーティーンが定まってきたかんじです。
記事執筆のノウハウで参考にしたWebサイトを残しておきます。どれも有料級の情報を提供されています。
- ブログ部『【ブログの検索順位】を上げる方法!検索意図を知れば検索上位をとれる!』
- Tsuzuki Blog『ブログでペルソナを作る方法を解説【詳細設定は不要】』
- manablog『【SEO】狙うべき検索ボリュームの目安とは【キーワードプランナー】』
- シンメモ『ブログのライバルチェックのやり方は?上位表示するリサーチの仕方【競合分析】』
④ ゆるくランクチェック&リライト

ブログを開始して6ヶ月はほとんど検索結果のランクやPVは見ませんでした。ブログを開設してもすぐに結果が出ないことは多くの先輩ブロガーたちが言っているからです。わざわざ自分からメンタルを削りに行く必要はありません。Google Analyticsタグを埋め込んで、記録だけは残しておくことにしました。
ブログを開設して6ヶ月経った頃からゆるーく検索ランクのチェックをスタートしました。月間検索ボリュームが100-1000ほどのキーワードで2件が10位以内、検索ボリュームが100未満のもので10位以内が多数という状況でした。
そこで11位〜50位あたりの記事を対象に絞ってリライトしました。リライトでは自分が狙ったキーワードで実際に上位表示されている記事を参考に「不足している要素」「抜けているブロック」を明らかにして追記していきました。その際、上位10位が大手企業サイトで埋め尽くされている場合は、今の自分のブログでは太刀打ちできないと判断してリライトをあきらめました。
結果的に、リライトを開始して1〜2ヶ月した頃からアクセスが上昇局面に入り、現在に至ります。上昇しはじめた頃にやったことが複数あったため、どれが効いたのか(あるいは複数なのか)はわかりませんでした。
- リライトを定期的に開始した
- 執筆後にすぐにアクセスを集めるような記事が複数出た
- ブログ開設した6ヶ月以上が経過してインデックスされはじめた
やらなかったこと
ブログ開始から現在までにやってきたことをかんたんにご紹介しました。一方、現在まで「あえてやらない選択をした」ことについてもご紹介します。
- SEO対策のうち、外部対策(積極的な被リンク獲得)
- SNSでの集客
- 売れる導線づくり
- Adsenseの最適配置
「被リンクの獲得は、Googleコアアップデートに有効」という話を多くのブログで見てきました。きっと正しいと思うのですが、わたしの場合は限られた時間を『読者満足につながる活動』に割り当てることを優先しました。
同様に、SNS運用もゆるーーくTwitterをやっている程度で、SNSでの集客には力を入れていません。フォロワーも100名ちょっと(2021年5月時点)です。Googleコアアップデートは自分にコントロールできないため、SEO集客はリスクが高いと言われていますが、フォロワー獲得には定期的に有益な情報をつぶやく必要があり、記事に注力するためにSNSはやってきませんでした。
収益面では、売れる導線の設計やAdsense広告の最適な配置もやってきませんでした。Adsenseは自動広告をオンにしちゃってます。ここは完全にサボりです。1年目は収益性は気にしませんでした。2年目以降の課題になりそうです。
初心者が1年運用してわかったこと
① 初心者は100記事書けば儲かるは本当か?
結論: 半分正解で、半分間違い!
『100記事書くことがゴールになってしまうと儲からない』だとわかりました。
この格言の真意は『読者満足の高い記事を目指して100記事を書けば、そのころには儲かる記事が書けるようになる』だと思われます。さらに言うと『100記事書ける頃にはGoogleにインデックスされるだろう』だと思われます。
② ブルーオーシャンなキーワードの先取りは有効か?
結論: たいして有効ではない!
「将来流行るキーワードを先取りして記事を書いて上位を確保しろ」と言う人がいます。実際にはあまり有効とは言えません。
私は2021年1月に発売前のスマートリングEVERINGに関する記事を公開しました。検索ボリュームは月間「1000-1万」で、最高6位まで上がり多くのアクセスをもらった状態で予約販売開始日(5月17日)を迎えたのですが、即日100位圏外までふっとばされました(笑)その後、順位が10位以内に戻ることはなく、ズルズルと落ちました。
予約販売開始に関する大手メディア(ネット系メディア、デジタル系メディア)の記事が上位を占める状態でした。つまり、将来流行るキーワードで長期間上位を維持しても流行ったら大手にやられるということです。

③ 雑記ブログはインデックスされにくいは本当か?
結論: 記事群を作ればインデックスされて上位表示も可能。ただしビッグワードは不明
「雑記ブログはSEOで不利だ」と言う人がいます。特化ブログを運用したことがないので比較はできませんが、雑記ブログでも10記事くらいの記事で内部リンクし合うような記事群を作れば、しっかりとインデックスされて上位表示もされることがわかりました。
さらに、インデックスされる記事・上位表示される記事がサイト全体で増えてくると、新規公開した記事がインデックスされるまでの時間が短くなることもわかりました。
ただし、このブログでは月間検索ボリュームが1万を超えるようなビッグワードで上位表示を達成していません。「雑記ブログでもビッグワードの上位表示が狙えるか」は判明したら後日記事にします。
さいごに
ブログ運営に関する記事を書くことはないだろうと思っていましたが、「ブログ初心者でも継続すれば、だれでも1万PV/月を達成できる」を一人でも多くの人に知ってもらえればと思い、100記事公開を機に1本だけ記事にしました。次回は200記事を目安にそこまでのあらたな発見をまとめて記事にできればと思います。
最後に、ブログ開設がむずかしいことではないことを教えてくれたブログの先輩方の記事にあらためて感謝します。
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