大学入学が決まったみなさん、ご入学おめでとうございます!入学が決まると新生活の準備で忙しくなりますね。でもこんな疑問で不安になっている人もいるのではないでしょうか?
大学ではパソコンが必要って聞いたんですけど、どんなPCがいいですか?
大学生活はパソコンがあると飛躍的に便利になります。でもどんなPCを買えばいいか迷いますよね。入学前・入学直後はまだ周囲にともだちも少なくて相談できない人も多いのではないでしょうか?
この記事では、ITエンジニアとして大学に勤務する現役大学職員がつぎのようなみなさんの疑問に答えます。
- 大学生活のどんなシーンでPCを使うか?
- パソコン購入時にはどんなポイントに気をつければいいか?
- 具体的にどの機種がいいのか?
- パソコンとあわせて用意した方がいいものはあるか?
- ソフトウェアエンジニア歴 約10年以上
- 現在、大学職員(ITエンジニア職)として勤務
- 大学教員や学生のオンライン授業、アプリ利用などを幅広く支援
すぐにおすすめ機種が知りたい方
もう買うことは決めていて「おすすめだけ知りたい!」という人向けに3機種おすすめをご紹介します。利用シーンなど気になる方はそのまま読み進めてください。
おすすめ① | |
---|---|
画面サイズ | 13インチ |
重さ | 1.32 kg |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB(SSD) |
バッテリー | 11.6時間(動画再生) |
商品リンク |
おすすめ② | |
---|---|
画面サイズ | 13インチ |
重さ | 1.29 kg |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
バッテリー | 18時間(動画再生) |
商品リンク |
おすすめ③ | |
---|---|
画面サイズ | 12.9インチ |
重さ | 682 g |
メインメモリ | 4-6GB |
ストレージ | 128GB-2TB |
バッテリー | 10時間 |
商品リンク |
大学生活のパソコン利用シーン
おすすめのパソコンを紹介する前に、そもそも大学生活のどんなシーンでパソコンを使うのかについて解説します。マイナビの調査によると、パソコンを毎日使うと答えた大学生は46.4%!週に3-5日は29.2%、週に1-2日は14.4%で合わせると90%の大学生が週に1日以上使うと答えています。
具体的に、大学に入学するとつぎのシーンでパソコンを利用します。
① 授業でノートを取る
② 課題で文書や表計算、プレゼン資料作成に使う
③ ネットで調べ物をする
④ 本を読む
⑤ 学生間で共同課題をオンラインで編集する
⑥ オンライン授業/ハイブリッド授業を受ける
⑦ 就職活動でWebエントリー、Webテスト、企業分析
授業でノートを取るときのパソコンを使います。高校までは紙のノートとシャーペンでノートを取ってきましたが、大学ではパソコンでノートを取る学生が多数います。なぜなら、その方があとでコピペして課題に使ったり、黒板を撮ってノートに貼り付けたりするのに便利だからです。
ノート以外にも課題の作成やレポート作成のためにインターネットで調べ物をするときにもパソコンを使います。AmazonのKindleアプリを使ってパソコンで本を読む学生もいます。電子書籍なら重たい本を持ち歩く必要がなく便利ですね。
さらに、学生同士でチームを作って共同で課題に取り組む場合、オンラインで資料を共有する場合があります。最近ではオンライン授業やハイブリッド授業(講義を教室で受けても自宅で受けてもOKという形式の授業)をZoomで受けるためにパソコンを使います。
大学指定のパソコンに従う
入学時が決まってすぐに機種を探している人がいたら、ちょっと待ってください!
大学には「学生本人がパソコンを持って通学ことを推奨する」という流れがあります。これをBYOD(Bring Your Own Device)と言います。「みんな自分のパソコンを持ってきてね」ということです。BYODを必須にしている大学や学部学科に入学する場合、指定された機種がないかよく確認しましょう。
大学指定がなくても参考にすべき
また、最近ぞくぞくとBYOD(自分のパソコンを持ってきてねという流れ)が各大学で進んでいます。そのため、現時点でパソコンが必須じゃなくても来年には必須になるかもしれません。そういう場合は主要大学が推奨するスペックを満たすパソコンを選んでおけば、まず間違いありません。将来必須になったときに困ることがないでしょう。主要な大学のスペックは下記のとおりです(2022年2月時点)。
早稲田大学 | 慶應義塾大学(Win) | 慶應義塾大学(Mac) | 同志社大学 | |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 1920×1080 | 1920×1080 | 2560×1600 | 指定なし |
バッテリー | 12.5時間 | 24時間 | 15時間 | 指定なし |
メインメモリ | 8GB | 16GB | 8GB | 8GB |
ストレージ | 256GB | 256GB | 256GB | 指定なし |
CPU | Intel Core i5 | Intel Core i7 | Apple M1 | 指定なし |
OS | Windows 10 Home | Windows 11 Home | macOS 12.0 | WindowsまたはmacOS |
重さ | 879g | 888g | 1290g | 指定なし |
公式サイト | こちら | こちら(SFCキャンパス) | こちら(SFCキャンパス) | こちら |
重要なポイントを押さえると…
① メモリ8GB以上(できれば16GB)
② バッテリー持ちは10時間以上
③ 毎日持つので13インチ・軽量モデル(1.3kg以内)
後悔しないパソコン選びのポイント
実はまだまだ購入時に気をつけたいポイントがあります。
各大学が推奨するスペックには書かれていないことが多いのですが、大学エンジニア職員だからこそできるアドバイスをご紹介します。買ってから後悔しないようにぜひ参考にしてください。
- マイクロソフトOffice…
在学中にかぎり無償提供されるケースがあります。Office同梱パソコンを買う前に大学のWebサイトで調べてみましょう。 - マウスパッドが大きい…
外付けマウスは場所をとるので不便です。ほとんどの大学生がノートPCのマウスパッドを使っています。 - ノングレア(非光沢)ディスプレイ…
グレア(光沢)は教室の照明が映り込んで不便ですので、ノングレア(非光沢)のものを選びましょう。 - ストレージはHDDよりSSD…
パソコンの起動スピードがSSDの方が格段に速く、重さも軽く、HDD特有のカリカリという動作音もありません。 - モバイルバッテリーで充電可能...
充電設備が充実している大学でも混み具合によっては利用できないことがあります。モバイルバッテリーで給電できるパソコンだとさらに安心です。
大学エンジニア職員のおすすめ3機
ノートパソコンの価格帯はつぎの3つに分類できます。新大学生が4年間使う場合、ミドルクラス以上を選んでおけば途中で買い換える必要なく快適に利用できるでしょう。
・5-10万円 エントリークラス
・10-15万円 ミドルクラス
・15万円以上 ハイエンドクラス
① HUAWEI MateBook 13(Window OS)
HUAWEIはWindows機のなかでも薄型ノートパソコンを多く販売おり、厚さ1.49cmなのでかばんの中でかさばることもありません。さらに、フレーム幅が狭く画面いっぱいまで表示されるので、13インチの必要十分な画面の広さがあるにも関わらず持ち運ぶときには小さく感じることができます。
また、たた15分間の充電で2.3時間駆動する急速充電機能は授業の合間に必要な分の充電ができるので、大学生にぴったりの機能と言えます。
USBタイプCが計2つしかありませんが、同梱されている純正のドックにはUSBタイプA、HDMI、VGAを接続できます。この3種類があれば、例えば発表でプロジェクターとつないだり、学生とのデータ交換でUSBメモリを使うときにも不便はありません。
画面サイズ | 13インチ |
重さ | 1.28kg |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB(SSD) |
バッテリー | 最大11.6時間 |
② Macbook Air(macOS)
Windows機の見た目が気に入らない、なんとなくイケてるという理由でMacbookを選ぶ学生が多いのですが、実は見た目以外にもMacbookをおすすめできる理由がいくつもあります。
Appleが開発したM1チップ搭載のMacbookはバッテリー駆動時間が非常に長く、動画なら18時間連続で再生できます。また、iPhoneユーザーであればiCloudを通じてネットワーク設定や写真がかんたんにMacbookと共有できます。他にも、iPhoneの画面をワンタップでMacbookに表示できるといった連携機能が充実しています。
画面サイズ | 13インチ |
重さ | 1.28kg |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB(SSD) |
バッテリー | 最大18時間 |
③ 12.9インチiPad Pro(iPadOS)
大学から指定のパソコンがなければ、iPad Proもおすすめできる機種の1つです。むしろ、プログラミングなど特殊なことをしないのであれば、Macbook Airよりおすすめできるポイントが多数あります。
このあたりは別記事『大学生活にMacbook/iPadどっちが便利?大学エンジニア職員が7つの利用シーンでおすすめを解説!』でたっぷりと解説していますので、ぜひ参考いしてください。
画面サイズ | 13インチ |
重さ | 1.28kg |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB(SSD) |
バッテリー | 最大10時間 |
パソコンと合わせて買いたい便利グッズ
大学生活でパソコンをさらに便利に使うためにおすすめのグッズが実はあるんです。どうせ買うなら便利に使いたいですよね。現役の大学エンジニア職員である私が大学生活のシーンごとに便利な理由を解説しながら、おすすめのグッズを紹介します。
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事では大学エンジニア職員の視点で4年間使い続けられる機種を3つに絞ってご紹介しました。
入学前にパソコンを買うときには、利用シーンを想定して購入しましょう。具体的にはつぎのようなシーンで利用します。
① 授業でノートを取る
② 課題で文書や表計算、プレゼン資料作成に使う
③ ネットで調べ物をする
④ 本を読む
⑤ 学生間で共同課題をオンラインで編集する
⑥ オンライン授業/ハイブリッド授業を受ける
⑦ 就職活動でWebエントリー、Webテスト、企業分析
大学からパソコンを指定されている場合はそれに従いましょう。指定されていない場合でも主要大学の推奨スペックを満たすパソコンを選んでおくと4年間で買い換えることなく利用できます。
具体的には10〜15万円程度のミドルクラス以上の機種を選びましょう。具体的なスペックとしてはつぎのポイントを押さえると良いでしょう。
① メモリ8GB以上(できれば16GB)
② バッテリー持ちは10時間以上
③ 毎日持つので13インチ・軽量モデル(1.3kg以内)
④ マイクロソフトOfficeは大学から無償提供されるか要確認
⑤ マウスパッドが大きなものを選ぶ
⑥ ノングレア(非光沢)ディスプレイ
⑦ ストレージはSSD(HDDより軽くて、静かで、速い)
⑧ モバイルバッテリーで給電できると安心
コメント