理系学生・院生の就職活動は本当に有利?文系との違いや就活がきつい時のサポートを紹介

理系学生・院生の就職活動は有利?

 理系学生・院生の就職活動は、文系と比べて有利と言われることが多くあります。これは本当なのでしょうか?私は普段、大学に勤務していることもあり、学生の就職活動をサポートするケースもあります。その中にはもちろん理系学生・院生も含まれます。この記事では「募集職種」「将来的な給与所得」「会社からの期待値」「研究室の都合」といった切り口で理系学生・院生は就職に有利なのかを説明します

 先に結論を言いますが、就職活動において理系は文系より有利です!でも文系よりも結果が出ない可能性もあります。気をつけるべきポイントを含めて説明していきます。

目次

比較① 募集職種:理系が有利(圧倒的に)

 就職活動において、「理系は文系より有利」と言われる最大の理由は『募集職種』と言えます。正確には、「理系限定の求人がある」でしょうか。

 例えば、研究、開発、設計、品質管理などの職種は「理系学部」に限定して募集されています。文系学部ではエントリーさえできないんです。一方、営業や事務、コンサル、広告などは「全学部・全学科」を対象に募集しています。つまり、理系はすべての募集に応募できるのに、理系を理由に応募できない職種がない(厳密にはありますが、少ない)のです。

 「文系が優遇される職種もありませんか?」という疑問もあります。もちろん、理系に多い「院生」より「学部生」の方が若いから優先的に採用したいというケースはありますが、文系が優遇されるケースはあまり聞いたことがありません。例えば、銀行や証券などの金融業界は文系が多そうなイメージですが、理系がバンバン採用されています。

結論

『募集職種』において、文系より理系が有利!理系だけエントリー可能な職種があるため。

比較② 将来の給与所得:理系が有利(理系は文系より100万円多い !?)

 将来の年収も就職活動における重要な要素の一つです。理系と文系の将来の年収差に関する調査や研究はいくつもありますが、ここでは独立行政法人経済産業研究所の調査「理系出身者と文系出身者の年収比較」をご紹介します。結論先出しですが、『圧倒的に理系の年収が高い』という結果が出ています。

文系出身者の平均年収は 559.02 万円(平均年齢 46 歳)
理系出身者の平均年収は 600.99 万円(平均年齢 46 歳)
であり、理系は文系より約41万円年収が高いことになります。2008年の調査では、その差が100万円という調査もあったようです。

結論

『将来の給与所得』において、理系は文系より40万円以上高い!

比較③ 会社からの期待値:理系も文系も一長一短

 就職活動自体に直接影響はありませんが、入社してからのあなたへの期待値はどうでしょうか?文系(外国語学部系など特殊な例を除いて)は入社時点の知識・スキルへの期待値が理系と比較して低めのため、入社後に育成するという前提があり期待値は良くも悪くも低い状態になりがちです。

 一方、理系は募集職種で学部・研究科を限定している場合、それ相応の知識や研究経験が期待されます。あなたが専攻してきた学問分野にまったく自信がないとこの期待値の高さが将来の重荷になる可能性がありますね。

比較④ 研究室の都合:理系が不利な場合あり

 文系学部と比べて、理系学生・院生は研究室への所属というのが大きく異なる点です。これが良くも悪くも就職活動に影響します。もちろん、あなたが所属する大学、学部・学科・研究科、研究室によって事情は異なりますので一概には言えませんのでご注意ください。

研究室が忙しすぎる

 研究室には、学生や院生が必ず研究室にいなければならない「コアタイム」があり、そのコアタイムが長いというケースがあります。コアタイムだけで平日の日中帯がすべてつぶれてしまうと、就職活動に使える時間が制限されてしまいます。研究室によっては、急遽土日に行かなければならないケースもありますし、泊まり込みというケースもあります。

 研究室での時間が長いと、エントリーシート作成などの準備や面接への影響がありますが、さらに致命的な影響を及ぼすのがインターンシップへの参加です。平日の日中帯が研究室に費やされると、長期間のインターンへの参加は実質不可能になり得ます。そのため、1Dayインターンしか参加できないといった声を聞くこともあります。

研究室の推薦枠

 研究に集中できるよう、推薦枠がありますが、あなたが望んだ企業の推薦枠がないケースもあります。また、望んだ企業の推薦枠があっても、必ずしもあなたが推薦してもらえるとも限りません

 また、研究室での時間は卒業や修了、そしてあなた自身の学習にとっては有用な時間ですが、もしもあなたが研究とはまったく別分野に就職したいと考えるようになった場合、「就職する」という点においては時間が制限されてしまうことで足かせになってしまう可能性があります。

結論

『研究室の都合』は千差万別。時間面の制約で長期間のインターンは難しく、就職活動のための時間確保に工夫が必要な点は文系よりも不利になるケースがあります。

就職活動が成功させるには

 さて、理系学生・院生の就職活動が有利かについて、説明してきましたが、いかがだったでしょうか?文系と比べて有利な面があり、周囲からの期待値も高いと言えます。一方、置かれている状況によっては、うまく行かないケースもあります。

 もしもあなたが就職活動がうまくいかない、つらい時間が続いている場合、まずは大学の就職課やキャリアセンターなどに相談することをおすすめします。学費を払っているのですから、利用できる機会は積極的に利用しましょう。大学によりますが、過去の就職事例をよく知る職員もいて、相談にのったりカウンセリングを行ってくれるでしょう。

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